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教育現場・LGBTの親御様に向けて

「自分はLGBTかもしれない」「自分は周りの人たちとは違うかもしれない」と思っている子どもたちは、自分がおかしいのではないか?

誰かに話す(カミングアウト)ことで、いじめられてしまうのではないか?

という恐怖心を抱えています。

どのように伝えればいいのか。

誰かに話す(カミングアウト)にはそんなことを悩んでいたりするものです。

誰かに伝えるには相当の勇気や心の準備、覚悟が必要だと思います。

 

LGBTの子どもたちはクラスに1人はいる。安心できる環境を作るには、

どうしたらよいのでしょうか。 

  LGBTの子どもたちが安心できるために〜love1peace 高橋佳生談〜

■学校の方針として

■授業の中でLGBTの存在を伝える

■保健室・図書室の活用を

■カミングアウトをされたら

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近年では自分のことを話す子もいますが、まだまだ多くの子どもたちは話せないようです。

また、LGBT関連機関があることもわからなかったりします。 

「10代前半までのLGBTの子どもたちが安心して相談できる環境」を作るには「こちらから決めつけない、核心に触れない」ことを念頭に置き、それとは関係ない他愛もない話をすることも重要です。

「あなたが言うまで、聞かないよ。」

という姿勢が大切です。

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アンカー 1

​■学校の方針として

「男女別」を嫌がる子どもたちの選択肢を確保することも大切です。

love1peaceのトランスジェンダースタッフ自身がそうでしたが、男女別の制服の着用や、トイレ・更衣室・入浴施設・健康診断の利用、男女別のカテゴリーされたイベントへの参加が、嫌で仕方がありませんでした。

かといって集団行動である学校社会において、一人だけ別にできないこともわかります。

ならばLGBTの子どもたちがいることを前提に、LGBTの子どもが理由を言わなくても、健康診断や入浴の個別対応ができる環境が必要だと思っています。

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​■授業の中でLGBTの存在を伝える

道徳やホームルームの授業でLGBTの存在を伝えることも大切です。

ですが子どもたちはその純粋さのために時に残酷で怖いこともあります。

LGBTという言葉で「いじり」や「いじめ」へと発展するため、やはり注意が必要です。

LGBTなどの話をしたあと、授業後にそのような行為があったら、無視せずに前向きなメッセージを発するチャンスとしてとらえていただきたいのです。

有能な企業家のなかでもそれを公衆の発表の場で公表している人も実際に存在します。

カミングアウトというものは普通の人でも、何か言えないことを他人に伝える勇気が必要だと思います。

LGBTはおかしいことではありません。普段歩いていて見えない部分だけれど、その子にはその子のいいところがある。今は性別に縛られた社会ではなく、人としてどう認められるように生きていくかが大切だと思います。

「いろんな人が、いていいんだよ。」と、伝えてあげてください。

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​■保健室・図書室を活用を

例えば「うつ、LGBTのことや自分の性がわからない、将来の心配、家庭のことなど、なんでもいいから話してね。」など、話せなくてもポスターやチラシでLGBTについての情報がそこにあることで安心感を与えることができます。

また、メンタルヘルスの一部としても活用できます。

LGBTだけの問題として相談所を設けると逆に入りにくいケースもあります。

​自然に見れたり、手に触ることのできる資料がある場所として、保健室や図書室にLGBT関連の書籍やポスターを配置して頂けたらと思います。

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​■カミングアウトされたら

本人も苦しんで悩んで、生活していると思います。言えなくて、辛そうにしていても「あなたもLGBTなんでしょ」と、からかい半分で言うのは、あまりよくありません。

本人がきちんと話すまで、話しやすい環境を整えることも大切です。

 

また、カミングアウトを手紙やメールで行うパターンも増えています。

直接に真面目な話をするのが嫌で間接的な方法を使う当事者もいます。

日頃から手紙やメールの連絡手段を心がけてみてもよいのではないでしょうか。

そして、カミングアウトされたら、いきなり根掘り葉掘り聞かず、まずは親族が「どんなであっても受け止めるよ。」という姿勢が必要です。言いにくいこともたくさんありますし、受け止めがたいこともあるでしょう。

LGBTが伝えやすい手段(直接・手紙・メール等)を聞いて、あとの詳しいことはその決めた方法(メールならメール、手紙なら手紙)でコミュニケーションをとってみましょう。

 

しかし、千差万別な部分ではありますので、まだまだ何が本当に正しくて間違った方法なのかはわからない部分ではあります。教育現場はまず子どもに直接ではなく、先生やまわりの大人が理解することが優先課題のように思います。

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